電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

親の見栄に応えてあげることは子の務め

先日まで私のマンションに泊まり込んでいた受験生は横浜国立大学経済学部に入ることに決めたそうです。きょうが合格発表日で、合格したと連絡がありました。

早稲田の政経を蹴って、

横浜国大に入るそうです。本人からの連絡は事実のみでしたが、両親(=従姉妹)から「早稲田じゃなくて横浜の大学にいくとか言ってんだけどーっ!キーッ!」と連絡がありました。

中身で選ぶ

従姉妹の気持ちはよく分かります。また、従姉妹のほか近所の人々や高校の先生、同級生たちも、数十年ぶりに現れた神童に熱狂しているそうです。早稲田という名前はそこそこ影響力があります。

ただ、本人は教授やカリキュラムまで調べた上で選んでいます。そこまで考えて受験する高校生などなかなかいませんし、知名度だけで選ぶよりよっぽど良いと思います。

私なんて「箱根駅伝で応援したかったから」「村上春樹の後輩になってみたかったから」「高校時代の彼女があっさり慶應に乗り換えたから」など下らない理由ばかりで早稲田に入りました。

奨学金は体の良い借金

また、費用の面でもまったく違います。医学部や理系でないとはいえ、私立大学の学費はかなりのものです。もし私立に入ったら奨学金を申し込まないと無理だと言っていました。

奨学金というと聞こえは良いものの、実体は体の良い借金です。奨学金を借りなくて済む国立に合格していて、本人もいきたいと言っているのに、親の見栄で18歳の若者に借金を背負わせますか?

子の務め

若者からは「おじさん、お母さんを説得してほしいんだけど」と頼まれ、従姉妹からは「ずずずちゃん、うちの子を説得してほしいんだけど」と頼まれ…いや、仕事中です、私。

従姉妹には、横浜国大も良い大学であること、新聞記者時代の先輩が横浜国大出身ですごく優秀であること、本人がしっかり考えた上であることなどを伝えました。

本人には少し厳しめに言いました。私は、親の見栄に応えてあげることも子の務めであると思っています。それを突っぱねたからには、泣き言は許されないぞ、と。

国立とはいえ、学費は決して安くありません。そこに1人暮らしの費用が加わるわけで、それを負担してくれる両親がいることがどれだけ恵まれたことであるか。

無限の可能性

先月から思いがけず10代と接し、若者には無限の可能性があることや、大人としてそれをサポートするのが楽しいなど、いままで考えたなかったことを考えるようになりました。

それと同時に、ずっと1人暮らしだったせいか、自分はまだ若いと錯覚していましたが、世間的には紛れもないおっさんなんだと痛感しました。若さとはかけがえのない財産です。

順調なときは静かに見守り、つまずいたときには多少なりとも人生の先輩としてアドバイスし、とりあえず18歳の行く末を何の責任も感じず眺めていくつもりです。

◆大学時代なら戻ってみたい、でもそれだと彼女と知り合えないなあ…と思いながらつぶやいています → ずずず (@wakabkx) | Twitter